クラフトビール×ビアガーデン~人気サイト「クラフトビール東京」川野氏に聞く"クラフトビールの楽しみ方"
「それ、一口味見させてくれる?」
「次は何を頼もうかな」
テーブルもカウンターもごった返す店内の至るところでビール談義炸裂。そんなお店が都内各地で急増中です。そう、何種類もの個性的な味わいのビールが楽しめるクラフトビール専門店です。
ここ数年のブームで、ブリュワリー(ビール等の醸造所)やクラフトビールを取扱うお店も増え、ファンにとっては、新たなクラフトビールや店を開拓する楽しみが広がっています。ビアガーデンでも大手ビールメーカー以外のビールが飲める店舗が登場しています。
今回は都内のクラフトビールが飲めるお店を紹介する人気サイト「クラフトビール東京」管理人の川野さんに、「初心者のクラフトビールの楽しみ方」を伺ってきました。
クラフトビール東京
http://craftbeer-tokyo.info/
クラフトビールブームってそろそろ一段落?
いえ、まだまだですよ(笑)
確かに日本のここ数年のクラフトビールの盛り上がりは凄いものがあります。でも実は世界的にはさらに大きなムーブメントになっていて、日本はむしろ遅れているほど。例えば直近で言うとアメリカではブリュワリー数が5,000を超えたという話も。正確な数の把握は難しいのですが、日本は今250~260くらいと言われています。昨年マイクロブリュワリー(規模の小さなビール醸造所)がたくさん登場し、今年もまた増えそうです。
テレビや雑誌でも頻繁に取り上げられメジャー化した印象もあると思いますが、流通量でいえばビール全体のわずか1%にすぎないのが現状です。仮に倍増しても2%、まだまだマイナーですよね。都内でもクラフトビールが飲める店はどんどん増えていますが、飽和状態になったかと聞かれるとそんなことはない気がします。
新しい店がオープンすれば、新しい顧客もつく。
クラフトビールを飲んだことがないという人もたくさんいます。パイはどんどん広がっている段階ではないでしょうか。まだまだこれからも広がりますよ。
クラフトビールの楽しみ方って?
クラフトビールと言えばやはり味の多様性がその特徴。
ある程度似通っている大手メーカーのビールと違い、いろいろな味わいのビールの中から自分の好みのものを見つけ出すところに楽しさがあります。
例えば今僕が飲んでいるフルーツ系。好きな人は結構はまります。
日本は本当に果物が豊富な国。桃を使ったヴァイツェンや甘いイチゴ「あまおう」で作ったビール、さらには柿のクラフトビールなんてのもあるんです。
「たくさんありすぎて難しい」
とおっしゃる方もいますが、そんな時は気軽にお店のスタッフに相談しちゃいましょう。コミュニケーションしながら飲むのもクラフトビールならでは。周囲の友人で詳しい人がいたら一度一緒に行って教えてもらうのもありです。
自分はどんなビールを「美味しい」と感じるのか。
いろいろ飲み比べながら、自分自身の嗜好を探ってみてください。初心者の方は「ビアスタイル」を手掛かりにしてみるのもいいと思いますよ。
●クラフトビール (Craft Beer) とは | クラフトビール東京 (Craft Beer Tokyo)
ビアスタイルとは、カテゴリ・タイプのようなもの。同じビアスタイルならある程度味も似たようなものになっています。例えば一度飲んで美味しかったビールが「ペールエール」なら、それを集中的に飲んでみるとか。そうした自分自身の嗜好の探索は、大手メーカーのビールでは体験できない楽しみ方でしょう。
ビアガーデンで飲めるクラフトビールもあります
増えていますね!
東京ビアガーデン情報館さんの「クラフトビールが飲める」でざっと見たところ、アメリカの「ブルームーン」、ワインを思わせる「馨和 KAGUA」、クラフトビールの王道を行く「よなよなエール」、川越発の「コエドビール(COEDO)」、海外でも非常に有名な「常陸野ネストビール」を飲めるところが多いですね。
ふだんクラフトビールに馴染みがない人にも美味しいと感じてもらえるビールだと思います。コエドの「伽羅 -Kyara -」は、香りが華やかで僕も大好きなビールですし、常陸野ネストビールの「ホワイトエール」は、小麦特有の滑らかさとスパイシーな香りが特徴で、特に女性におすすめします。
クラフトビール好きの人の中には「実は大手メーカーのビールはちょっと苦手」という人も結構いるんです。もともと全くビール派じゃなかったなんて人も。だけどクラフトビールなら多様な味で、飲み比べたり新しい好みを探したりと、従来のビールとは違う楽しみ方と魅力がある。そんな理由で、若い女性の間でもクラフトビール人気が高まっています。
ビール苦手な人だとビアガーデンにも行きにくいかと思いますが、クラフトビールも飲めるようになると、そんな人たちにも興味を持ってもらえるようになるんじゃないかな。「クラフトビールも飲めるよ」と言って、普段あまりビールを飲まない人を誘ってみてもいいでしょう。
「ビールって実はこんなにいろいろな味があったんだ!」
クラフトビールの世界を知って、ぜひ新しいビールの楽しみ方を体験していただきたいです。今年のビアガーデンシーズン到来も楽しみですね。
日時:2017年1月18日/場所:I/R Second House
川野さん、ありがとうございました。
ビアガーデンでもクラフトビールが飲める店舗は年々増えており、中には気軽に立ち寄って軽く一杯楽しむスタイルのところもあります。
「もともとビール派ではなかった人もはまる」クラフトビールの魅力を探ってみてはいかがでしょうか。
昨年以前の情報ですが、当サイトでもクラフトビールが飲めるビアガーデンを紹介しています。シーズン始まりましたらぜひご活用ください。
■今回訪問したお店
I/R Second House(アイアール セカンドハウス)
白金駅から徒歩2分。広い開放的なテラスを持つおしゃれなアメリカンレストランです。クラフトビールの種類も多く、何より非常に詳しい知識を持ったスタッフの方がいて、おススメのビールをアドバイスしてくれます。冬季もテラスに暖房設備があり利用できます。─川野氏による訪問レポートはこちら
ピザを注文したらおススメされたこれが絶品だった
テラス席は冬季でも利用可能/スタンド型の暖房が設置されている
開架式のビニール屋根がありビニールでソファ席エリアをぐるり囲むことも
店内カウンター席
執筆者:東京ビアガーデン情報館管理人 和田
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