<番外編>クラフトビールを気軽に楽しむ!~サントリー「クラフトセレクト」
空前のクラフトビールブーム!
クラフトビールが飲めるビアガーデンも数としては僅かだが登場し始めている。恐らく今年あたりは「クラフトビールが飲めるビアガーデン」に注目が集まるだろう。
そんな関係もあり、サントリーが昨年から数量限定で次々カラフルな缶を投入してきた「クラフトセレクト」のセミナーに参加させてもらった。
大事なことなので冒頭で書いておくが、明後日3月29日に3種類が発売となる。
ひとつめが通年商品となる「ペールエール」。
これは昨年5月に第一弾として発売されたものなので、コンビニで買って飲んだという方もいるだろう。非常に好評だったため当シリーズ最初の通年商品として再登場した。
白い缶が待望のヴァイツェン(個人的に好きなタイプ)。
そして金色の缶がゴールデンエールだ。
●「サントリー クラフトセレクト」シリーズ〈ペールエール〉 通年商品として新発売
ちなみに昨年どんな商品が登場しているか、プレスリリースで見てみると・・・
●「サントリー クラフトセレクト」シリーズ第一弾〈ペールエール〉〈ブラウンエール〉
●「サントリー クラフトセレクト」シリーズ第二弾〈スペシャルビター〉〈メルツェン〉
●「サントリー クラフトセレクト」シリーズ第三弾〈ザ・パンプキン〉数量限定新発売
●「サントリー クラフトセレクト」シリーズ第四弾〈インペリアルスタウト〉〈ゴールデンエール〉
●「サントリー クラフトセレクト」シリーズ第五弾〈インディアペールエール〉〈アンバーエール〉
なんとこんなに。
最初の頃は、コンビニで見かけると買って試し飲みしていたんだけど、後半は飲みそびれてしまっていた。
セミナーの前半の内容は、「サントリーがクラフトビールをどう定義したか」「どういった人をターゲットに商品開発したか」というもので、非常に面白かった。
小規模蒸留所が作る個性的な味わいのビールをクラフトビールと言うのであり、大手メーカーが作ったらそれはもうクラフトビールじゃない!──クラフトビール愛好者からはそんな声も聞こえてくる。自分のまわりにもクラフトビール好きな人は非常に多く、中には大手参入に危惧を感じている人もいる。
ただ実際には、クラフトビールに興味は持ち日常的に愛飲している人以外に、「興味はあるけどまだ飲んでいない」という層がいる。
マクロミルが2014年末から2015年4月にかけて実施した調査では、「クラフトビールという言葉に興味がある」と答えた人が52%なのに対し、「自宅でよくクラフトビールを購入して飲む」という人は5%にとどまる。
実際、クラフトビールを購入できる店は都市部の一部の店に限られるし、自宅でよく飲むにはちょっと価格帯も高めだ。都市部であればクラフトビールのラインナップが多いビアバーも多くあるが、ちょっと郊外・地方に行ってしまえば接点は非常に限られる。
また「難しくてなかなか手を出せないでいる」というのも確かだろう。
ビアフェスなどに行けば、日本全国のブリュワリーが出店し、それぞれ何種類ものタイプを発売する。
詳しい人と一緒に行って解説してもらいながらでないと、一体何を飲めばいいのか、自分の好みに合うのがどれなのか見当もつかない。個性が魅力のクラフトビールなので選択肢が幅広く用意されていることは重要な要素なのだが、初心者にはそれがハードルにもなる。
そんな中、サントリーが目指すのは「よりユーザーの広い」「手に取りやすく、わかり易い」クラフトビール。
行ってしまえばクラフトビールの入門シリーズといったところだろうか。
同じシリーズで、主要ビアスタイルを試しながら、クラフトビールにどんなビアスタイルがあり、それぞれどんな特徴があるのか飲み比べながら理解してゆく。そして自分の好みの味を探っていくことができる。
名前覚えられなくても「一番のお気に入りは青缶」など、色と紐づけて記憶することもできるだろう。
ちなみにビアスタイルとはビールの種類。
日本で一般的に飲まれている大手メーカーのビールは「ピルスナー」と呼ばれるスタイルで、世界的に見てもこれが最も多い。「あれラガービールじゃないの?」と思うかもしれないが、ラガーとは下面発酵ビールの総称カテゴリで、ピルスナーはそれに属している。それに対する上面発酵のビールが「エール」。
まあ・・・確かに難しいかも。
クラフトビール専門のビアバーなんかで飲んでいると、そのあたりの知識を延々披露し続ける人もいて、正直もっと気楽にビール楽しみたい自分のようなライトなクラフトビール好きはちょっと疲れたりもする。
話は戻ってクラフトセレクト。
実はこのシリーズの缶のデザインが、缶では非常に珍しいことにグッドデザイン賞を取得したそう。
確かに改めて見てみると、「クラフトビール入門者」への配慮が満載だ。
味と色を結びつけるところもそうだし、裏面の味わいチャートも。
短い説明文の下には「香り」「旨み」「苦み」「ボディ」がそれぞれ5段階評価で書かれている。この5つの指標を念頭に置きながら味わったり飲み比べれば、きっとこれまで「好みに合う/合わない」といった一軸しかなかった状態から一段階上に上がることができそうだ。
他にも開発ストーリーをいろいろ聞いた後、試飲タイムに。
今回試飲するのは、3月29日発売のこの3種類。
開発に携わった武蔵のビール工場の方から特徴を伺いながらいただく。
まずはペールエール。
これは自分も昨年何度か飲ませてもらった。
クラフトセレクト全体に言えることなんだけど、個性ありつつ「クセ」は抑えてある。なのでおそらく多くの人が「いつも飲んでるビールとは全然違う味なんだけど、飲みやすい」と感じるはずだ。ホップふんだんに使用したペールエールは爽やかな香りが特徴。苦みも強めだが、ソフトランディングというか割と後からじんわりふんわり来るような苦みでもあり受け入れやすい。
お料理にも合わせやすい。
会場でもっとも新鮮な驚きが広がったのがゴールデンエール。
なんとビールなのに白ワインテイスト。
「白ワイン風の風雅な香り」が特徴のこのゴールデンエール、たぶん飲まないとその香りと味は絶対に伝わらないと思うので、発売後どこかで見かけたらぜひ試してみてほしい。これはおそらく好み多少分かれてくるところだろうとは思うが、女性に人気でそうな気もする。
そして私が最も気に入ったのはヴァイツェン。
もともとヴァイツェンが好きで、店に飲みに行ってあれば必ず一度は注文するほど。
飲み比べセット後に単品注文するのも、ヴァイツェン比率が高い。
注いでちょっと驚いたのは、白濁していなかったことだ。
一般的なヴァイツェンと違い濾過をしているので、濁りがないとのこと。
飲むとよく「バナナ」と表現される甘さの強いフルーティーな香りが飛び込んでくる。ぬかみそっぽい香りとも言われ、私はこの表現のほうがバナナよりぴったりくるのだが、微妙なところであまりにぬかみそっぽすぎる香りだと、味わいも酸味ありすぎたりしてちょっと飲みにくい場合もある。
好きなんだけど、好みの味の場合とそうでない場合の開きが大きいのがヴァイツェンだったりするのだが、このクラフトセレクトのヴァイツェンは本当にまろやかで飲みやすく、まさに入門編として誰にでもおススメできる味だ。
こうして飲み比べできるのも楽しい。
しかもお店ではなく、コンビニで買って自宅で楽しめる。
友達呼んでのおうち飲み会で全種類缶を並べておけば、それだけでテーブルの上が華やかになるだろう。お花見にもよさそげだ。
と、そこにお料理が登場。
それぞれの味や香りに合わせたおつまみだ。
ワインでは既におなじみだが、その個性に合わせた料理を考え、その組合わせを楽しむ「フードペアリング」もクラフトビールの世界ならでは。
今回各クラフトセレクトにあったおつまみを考案してくださった先生に、そのポイントや味の相性などのお話を伺った。
自宅で楽しむ時用なのであまり手間をかけずにさっくり作れ、ビールの味わいをさらに際立たせてくれる一品。
味付けはかなりしっかり目でスパイシーなものも。
非常に気に入ってしまったのがこれ。
豚天なんだけど、酢も混ぜたソースをかけることで、さっぱりした味わいに。
これがヴァイツェンに合うというのがレシピだけ見た時には全くピンと来なかったんだけど、食べてみるとわかる。合う!これはさっそく自宅でやってみたい!!!
最後に凄いものがでてきた。
サントリーが提案するクラフトセレクトのまた別の楽しみ方だ。
フルーツイン!
香りの強いペールエールにオレンジ。
そして甘さもあるヴァイツェンにはやや苦みもあるグレープフルーツを。
フルーツを加えることでどんな味わいが生まれるかは、
ぜひ3月29日以降、ご自宅で試してみてほしい。
コンビニでも購入できるが、現在Amazonではこの3種類を詰め合わせたセットを販売している。
送料無料で1,980円(1本あたり248円)。
2000セット限定で、特製のデザインに凝ったリーフレットも入っていて、ちょっとした贈答品にもいいだろう。
3月もまもなく終わり、4月に入ればビアガーデンシーズンの到来だ。
一部都内の限定店舗に対し樽の出荷もする予定とのことなので、今年はビアガーデンでクラフトセレクトが飲める場所も登場するかもしれない。
ビアガーデンで「飲み比べ」してみたい♪
缶の販売でもいいので、どこかで是非。
執筆者:東京ビアガーデン情報館管理人 和田
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