豪華絢爛「御座船安宅丸」ビアガーデンプランを初体験!|東京ビアガーデン情報館<2023年版>人気の都内ビアガーデン・ビアテラスを探そう!
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豪華絢爛「御座船安宅丸」ビアガーデンプランを初体験!

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3代将軍徳川家光の時代に作られた伝説の巨船を復活させた東京湾観光クルーズ船「安宅丸」。「徳川お持て成し役者」陣による歌や舞の舞台もあり、来日観光客にも今大人気。今回取材として体験乗船する機会をいただいたので写真とともにレポートしたい。

●場所:安宅丸 東京湾ビアガーデンプラン
●日時:2019年5月1日(水)17:05出航~18:45帰航

INDEX
  1. 日の出桟橋から毎日出航
  2. 船上デッキで飲み放題!のプラン
  3. 演者のおもてなし~東京湾の風景を楽しむ
  4. 船内の舞台で歌や舞を鑑賞
  5. 東京湾の夜景を堪能して帰航



日の出桟橋から毎日出航

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御座船安宅丸が出航するのは、ゆりかもめ日の出駅から徒歩2分、JR浜松町駅からも徒歩8分ほどの日の出桟橋。

JR浜松町駅から向かう場合は、南口からの連絡通路を通り「S2階段」を下りればすぐだ。

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安宅丸以外にもシンフォニークルーズなど様々な東京湾クルーズ船が出航する日の出桟橋。はとバスや訪日外国人旅行者ツアーの大型バスが何台も停まっていた。

ちなみにこの日はあいにくの雨。
空も一面の雲に覆われていた。

夕方17:05に出航するサンセットクルーズに乗船することになっていたが、残念ながら日没は見れなそうだ。

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御座船安宅丸の案内が壁に張られていた。
そもそも安宅丸とは何なのか?

●伝説の巨船 安宅丸とは

興味ある方はぜひ公式サイトの解説ページを読んでいただきたい。

徳川3代将軍 家光公の時代に建造された軍用船で別名「天下丸」。「その巨大さ、豪華さにより江戸の名物となるも、莫大な維持費により約50年で解体」とのこと。

4/26~9/30まで夏季限定で開催される「ビアガーデン飲み放題プラン」以外にも、様々なディナークルーズプランがある。

一番人気は「マグロと肉のいいとこどりコース」(7,600円)で、前菜にマグロ中落ち、マグロカマ塩焼きなど料理8品コースにワンドリンクが付く。フリードリンク90分を追加することも。

●マグロと肉のいいとこどりコース【ディナークルーズ】

日中なら飲食なし40分間の東京湾周遊クルーズが1,120円で楽しめる。

●アフタヌーンクルーズ40分 | 徳川家の巨船~御座船安宅丸 東京湾クルーズ

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まずは乗船受付カウンターで予約していたチケットを受取る。
この日は記念すべき令和元年の初日。令和元年に乗船したという記念証も一緒に手渡された。

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建物から桟橋に出ると、目の前に鮮やかな赤と金色に塗装されひときわ目立つ御座船安宅丸が!

船体の後部には帆船ならではの大きな帆も。
もちろん実際に帆走するわけではないので実際はメッシュなのだが、風を受けて膨らんでいるのを見ると気分も盛り上がってくる。

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今回ご一緒してくれた日本史にも詳しい友人と記念撮影。
ちなみに彼女の話を聞くまでずっと誤解していたが、「安宅丸」の読みは「あんたくまる」ではなく「あたけまる」だ。

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至る所に葵の御紋を配した船にいざ乗船。

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船内で歓迎してくれた着物の女性は「安宅丸一座」の演者のひとり。江戸調の軽快な語り口と笑顔で、思わずウキウキしてくる。

東京湾クルーズでありビアガーデンであり、そして大江戸演舞劇ショー鑑賞でもある御座船安宅丸体験の始まりだ。



船上デッキで飲み放題!のプラン

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乗船したらまずはカウンターでおつまみセットを受け取る。
この日はGW中日であいにくの雨だったこともあり、ビアガーデンプランは我々2人だけとのこと。

船内の階段でデッキにあがると・・・

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そこにはビールのサーバがずらり並ぶ屋根付きドリンクスペース。
置かれた樽がテーブル替わりのようだ。洒落てる。

「雨の日はビアガーデンプランでも船室ご利用いただけます」

との案内だったが、この屋根付きスペースがあるなら問題なし!
せっかくの貸切ビアガーデンだし、ここで楽しもうという話になった。

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ビールはサントリーのプレミアムモルツ。
さらに角ハイボール、チューハイ、そして新たに発売開始となった氷を入れて楽しむビール「アイスドラフト」。

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おつまみの盛り合わせはこんな感じ。

  • フライドポテト
  • 鶏の唐揚げ
  • ウインナー
  • フレッシュトマトのブルスケッタ
  • 枝豆豆腐

いくらが乗った枝豆豆腐がスプーンに盛り付けられていてキュートだ。

量はそれほど多くないので、空腹のまま飲み放題は心配という人は、事前に何かお腹に入れてくるといいかもしれない。船上でも料理を追加注文することはできそうだ。

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ドリンクはすべてセルフ。
出航前にスタッフの方が来て説明をしてくれ

「お二人でここのビール、飲み尽くしちゃってください」

とのことだったので、遠慮なく!

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チューハイ用の果実シロップもいろいろ。カルピスもあり、手前の鮮やかな赤いシロップには「カムカム」というラベルが張られていた。

これは南米の果物で、ビタミンCをたっぷり含むスーパーフルーツなのだとか(参考サイト)。日本酒も飲み放題。

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おつまみセットが盛り付けられているトレーにはジョッキを差し込む穴も開いており、これだけ持って自由にデッキを移動して好きな場所で飲めるようになっている。

まだ小雨が降り続いていたが、ちょっと探索してみることに。

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船の後部デッキは一段高くなっている。
ここには白いベンチがたくさん置かれていた。

東京湾がぐるり360度見渡せる場所だ。

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ドリンクコーナーは、船室部分の屋根下に作られている。
見てお分かりの通り、屋根も本格的な作りで驚かされる。



演者のおもてなし~東京湾の風景を楽しむ

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そのまま船室にも足を伸ばしてみた。
舞台があるメインの部屋にはクルーズの乗客が何組か座っていた。

そして舞台上の演者の呼びかけで全員で乾杯した後、今度は各席に演者がまわってもてなしていた。

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船室中央にはキッチンとカウンターがあり、その両脇はボックスシートになっていた。大きな窓から東京湾の景色を独占できる贅沢な席だ。

海の上から見る大都会・東京はまた新鮮。レインボーブリッジにお台場、そして大井コンテナふ頭に羽田沖など、次々と変わってゆく東京湾の景色を眺めながらディナーが楽しめるのはクルーズならでは。

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船室探索を終え再びデッキのビアガーデンエリアに戻ってくると、なんと演者3人がここにもまわってきてくれた。

カメラを向けると皆でポーズを撮ってくれる。

とにかく格好いい!
そして会話も楽しい!

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ちょっとピンぼけしてしまったが自撮りで記念撮影も。
一座のメンバーは他にもいて、この日はこの3人の出演日とのこと。

着物も季節によって異なり、舞台で上演するプログラムも変わるので、何度も乗船するリピーター客もいるそう。

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その後はプレモルや角ハイボールを飲みながら、東京湾風景を楽しむ。

サンセットが見れなかったのは残念だが、その分ゆっくり海上からの風景を楽しむことができた。
雨天なら船室も利用できるので梅雨シーズンの予約でも安心だ。会社のいつもとは趣向を変えた宴会に使うのもありだろう。

前を横切っていくのは、伊豆諸島から戻ってきたばかりの東海汽船「さるびあ丸」。6月下旬からは東京湾納涼船としても活躍する大型客船だ。

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羽田沖では頭上を次々と大型ジェットが通過してゆき、その距離と轟音、迫力にびっくり。

船内にいたクルーズ客も、食事が一段落したのかデッキにあがってきて記念撮影していた。

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羽田空港の海上滑走路に降り立つ飛行機を撮影する友人。

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葵の御紋の布がはためく向こうにはコンテナ積み下ろしのための港湾設備がずらり。「キリン」とも呼ばれる大井コンテナふ頭のガントリークレーンも、かなり近い場所から見ることができる。



船内の舞台で歌や舞を鑑賞

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クルーズも後半に差し掛かり、船がぐるり旋回を始める頃、「舞台が始まりますよ」と演者の方がわざわざ呼びに来てくれ、船室へ。

船内の大広間では、徳川お持て成し役者による歌や舞が楽しめます。時刻になったらぜひ、大広間に集まってみんなで手拍子をして盛り上がりましょう。劇団四季出身者をはじめとしたキャスト陣の、高らかな歌声に圧倒されます。

ビアガーデンプランの利用者も空いている席に座って鑑賞ができる。満席の場合には立ち見になることもあるようだ。
舞台は静止画・動画ともに撮影禁止だったので、公式映像を見てほしい。

▼【2017年】御座船安宅丸 花魁の宴 PV(1分14秒)

テンポよく繰り広げられる舞。
動きに魅せられ、美しい衣装にも目がくらむ。

演者の呼びかけで手拍子もとり、観客席にも生まれる一体感。

期待以上の内容に思わず夢中になってしまった。
これはまた誰か連れてまた来たい!!!

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ちなみに追加で料理を頼むこともできるようだ。
イカワタホイル焼きなんてのもある。

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香港から大人数の家族連れで来ているグループもいた。
途中でちょっと話しかけてみたところ、かなり満足しているようだった。

演者によると外国人観光客は年々増えているとのこと。単なる東京湾周遊船ではなく、和船で伝統文化を体験でき「マグロ」など日本の食も満喫できるこのクルーズ。外国人観光客にとっては貴重なアクティビティだろう。

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演目が終わった後は、舞台で記念撮影もできる。



東京湾の夜景を堪能して帰航

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楽しい時間はあっという間に過ぎてゆくもの。
ライトアップしたレインボーブリッジをくぐれば間もなく日の出桟橋だ。

ビアガーデンプランは夕方と夜の2便。

サンセット17:05~18:45
ナイトクルーズ19:35~21:15

サンセットか夜景か、時間帯で悩むかもしれない。
東京湾の風景を隅々まで楽しみたいなら明るい時間帯に出航するサンセットだが、夜景をつまみに飲みたいなら日没後に出航するナイトクルーズ。

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なんにしても、海の上で潮風に吹かれて飲むお酒は美味しい。それは間違いない。

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夜へと移行する時間帯がひときわ美しい東京湾。
ここで下船するのは名残惜しいけど仕方がない。

演者の女性と最後に記念撮影。

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そしてお見送り。
カメラを向けると即座にポーズを決めてくれる。

さらに「もう一枚」というと、三人とも瞬時に別のポーズに。
すごい!!!

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あっという間だけど濃厚な2時間。
本当によく笑い、よくしゃべった。そして飲んだ。

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正面から見ても実に格好いい。

ちなみに乗客は船首部分のデッキにも入ることができる。
なぜか人は(特にカップル)船首を見るとタイタニックごっこをしたくなるものだが、ちょっと気を付けてほしい。

そこは決して二人だけの空間ではない。
すぐ後ろは操舵室で、至近距離で船長が真剣に操船をしている。気付くのが遅いと後でちょっと恥ずかしい思いをする羽目になるかも。

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待合所を出ると、目の前に安宅丸のラッピングをしたバスが停まっていた。JR新橋駅と日の出桟橋の間を無料送迎してくれるバスだ。

御座船安宅丸に興味を持った方は、公式サイトでどんなプランがあるかぜひチェックしてほしい。

今回ビアガーデンプランを紹介したが、それほどたくさん飲むのでなければ、料金さほど違わないプランで豪華な料理もついてくるプランがある。

一番安いプランは「おつまみ1ドリンクコース」で大人5.100円。

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ひとつ書き忘れていた。
今回雨天のため中止となったが、4/26~9/30のビアガーデンプラン実施時期にあわせ、船上盆踊りも開催される。海の上で楽しくはじけられるこの盆踊り企画、きっと夏のいい思い出になるはずだ。

●「安宅丸 東京湾ビアガーデンプラン」の詳細はこちら