夏の終わりに3密避けて~上野アメ横屋上ビアガーデン
今夏は一度も訪れることができなかった首都圏のビアガーデン。
緊急事態宣言が明けたら真っ先に取材しようと思っていた「上野アメ横屋上ビアガーデン」の営業終了も間近なので、台風一過の日曜日夜、友人と2人で訪れた。
●場所:上野アメ横屋上ビアガーデン
●日時:2021年9月19日(日)17:45~19:45
かなり人が増えてきたとはいえ、外国人観光客も大勢きて賑わっていた平時のアメ横とはまったく違う。
棚をかなりせり出して設置している店も多く、通りが以前より狭くも感じられた。
乾物屋さんも呼び込みに必死だ。
中華料理食材店や、台湾夜市のようなメニューのお店も増えていた。
実は今から行くビアガーデンは、アメ横で買ったおつまみなど自由に持ち込める。こうしたお店で串ものや中華炒め物などテイクアウトするのもありだ。ビールにあうスパイシーで脂ギッシュな料理も多くお値段もリーズナブル。
会場は、御徒町駅と上野駅の中間あたりにある「アメ横センター」。アメ横のランドマーク的存在でもある歴史ある巨大ビルだ。
実はここ、アメ横発祥の地、戦後の闇市だったまさにその場所だ。歴史と建てられた経緯については、ビアガーデン入り口にプレートが掲示されているのでぜひ読んでほしい。
会場は5階屋上。
エレベーターから下りると・・・
薄いピンクとパープルが混じりあった空が広がるトワイライトタイム!
わずかにひんやりした風が吹き抜け、心地よい!
都内でも屈指の、広々とした空を間近に見ることができるビアガーデンだ。
例年であればテーブルびっしり並べての営業だが、中央部はすべて空にし、周辺にだけテーブルを並べ、間隔もたっぷりとってあった。
建物と柵の間の細長いスペースも人気のようだ。
真横から撮影しているので密集しているように見えるかもしれないが、実際はテーブル間隔かなりあけられている。
ドリンクはセルフ方式で屋内。
ビールは一番搾りとハイネケンが用意され、他にもウイスキーやワイン、焼酎、各種割材など用意され、自分で好きなサワーを作ることもできる。
今回は一人4,500円の2時間飲み放題プランに。
おつまみは3品だけだが、持ち込みは自由。
例年と比べると少し高めだが、このご時世、席数半減以下で営業していることを考えれば決して高くはない。2時間でビールをがっつり飲めば元もとれる♪
SNSに写真をアップしてタグ付けすると、300円のアラカルトおつまみを一品追加できるサービスもぜひ活用したいところ。
このポテトサラダ、じゃがいもも甘くて美味しかった♪
こちらは友人が持ち込んでくれたタルト。
〆のデザートにうれしい素朴な味わい♪
日没前に入店し、刻々と変化してゆく大空の色を楽しむのもビアガーデンならでは。今ならテレワークで残業もなしという人が多いと思うので、行くならぜひ空がまだ少し明るい時間帯からで。
今回ご一緒してくれたKさん。
飲み中心なので、マスク会食でも不便はない。
金色に最後の輝きを放つ西の空。
日没だ。
まるで舞台の場面転換のようにあっという間に夜が訪れる。
ビルの合間からまん丸の月も顔をだした。
すぐ下には山手線に東北新幹線、水戸方面に向かう常磐線など数多くの路線が走るJRの線路が。
決して静かな環境ではないが、行き交う列車を見ているだけでも楽しい。鉄道好きの人ならフェンスかぶりつきで一人飲みもありだ。
18時前は少し人数多めのグループも来ていたが、日没直後に次々会計をして去っていき、気付けば残った客は数組に。三連休の中日で気温も高かったのでもう少し混んでいるかと思ったが全くだった。
9月も下旬だと、ビアガーデン気分も薄れるのかもしれない。
実は暑すぎず寒くもなく、念のため1枚ジャケットなど持参すれば、むしろベストシーズンともいえる時期なのだが。
振り返ると友人が月を撮っていた。
空気が澄んだ秋にお月見ビアガーデンなんてのも風情あるね。
実に数か月ぶりの飲み会。
開放感ある屋外で飲むビールはやはり美味しい。
ここ上野アメ横屋上ビアガーデンの今年度の営業は9月30日まで。
延長される場合には公式インスタアカウントなどでお知らせするとのこと。
ちなみに下界におりてきたら、噂には聞いていた台湾夜市のような風景が。